いまさら聞けない客観性を壊すバイアスとは 自己中に見られないための必要な心理学
人間が本能として持つものに、「バイアス」というものがあります。
これは日本語に直しますと、「偏見」「思い込み」となります。
このバイアスというものは、もともと人間に備わる思い込みのことです。
実は、このバイアスについて何の知識もないと、自分の客観性が失われ、間違った選択や、自己中に思われ、空回りしてしまうことがわかっています。
このバイアスについて知るだけでもバイアスに振り回されなくなります。
今日は心理学の論文をベースに、このバイアスについて紹介したいと思います。
さて、バイアスには、様々な種類のバイアス(思い込み)があります。
その中の有名なものに、「自己奉仕バイアス」「レイク・ウォヴィコン効果」というものがあります。
「自己奉仕バイアス」とは、「自分が成功した時は自分のおかげだとし、失敗したときは他人や環境のせいにする」というものです。
また、「レイク・ウォヴィコン効果」とは、「自分は他人に比べると平均以上である」という認知バイアスの一つです。
これらのバイアスは様々な場面で起こります。
例えば、
- 「自分は他人よりも性格が良い」
- 「ルックスも平均以上だ」
- 「自分は他者よりも客観力はあるほうだ」
- 運転はうまい方だ
などと考えることがあります。
確かに他人よりも平均以上である人ももちろんいますが、ある実験の調査では半分以上(7割ほど)の被験者が「自分は平均以上だ」と答えました。
普通に考えてこれはおかしな話です。
また、人は、自分の10%~15%程度の事しか詳しくないことが分かっています。
- リーダーシップ
- 成績
- 問題解決能力
など、実は、自分よりも外面からあなたを見られる他者の方が詳しいのです。
ある研究では、
- 性格
- 寿命
は他人の方が正確に判断できたことがわかっています。
プロフィール写真を他者に選ばせた方が、印象が良くなり、信頼度も上がり、自信があるように見られることが分かりました。
ですから、SNSなどのプロフィール写真は友人やパートナーに選んでもらった方がより良い写真を選ぶことができるのです。
いくら自分がある専門や趣味について詳しくても、「なんでピアノは音がでるの?」や「どうしてカメラは写真が撮れるの?」のような簡単な疑問にも答えられないことが多々あります。
今、バイアスについて知ったあなたの客観性は上がっております。誰でも客観性は平均以上だとするものですが、知的謙遜をもって日々成長していきましょう!
まとめ
「自己奉仕バイアス」とは、「自分が成功した時は自分のおかげだとし、失敗したときは他人や環境のせいにする」というもので、 「レイク・ウォヴィコン効果」とは、「自分は他人に比べると平均以上である」という認知バイアスの一つでした。
今日紹介したバイアスについて知っていくだけでもあなたの客観性は上がります。
このようなバイアスを知り、
・間違った選択
・自己中に思われる
・空回りしてしまう
といったことを減らしていきましょう。